ニコラヤ・エルショヴァ通りのアートセンターART City内にあるこのレストランは、タタールスタン共和国の首都におけるレストランアライアンスWhite Rabbit Familyの最初のプロジェクトだ。

カザンの「Gorynych」は、直火調理の伝統と現代の料理トレンドを融合させたガストロノミー空間だ。

コンセプトはロシアのおとぎ話と民話にインスパイアされている。インテリアは温かく落ち着いたトーンでまとめられ、エスニックの要素と現代的な快適さが同居する。仕上げには天然素材——温かみのある木材と柔らかなファブリックが多用され、空間に生き生きとした居心地の良さを与えている。天井は木の梁をあえて見せる造りで、部屋のボリューム感と個性を際立たせる。壁にはイワン・ビリビン(Ivan Bilibin)の作風を思わせる絵が描かれている。窓沿いには鮮やかなクッションを添えた長いソファが並び、その柄には東方タタールのモチーフが見て取れる。小さな木製テーブルには、シンプルながら座り心地の良い椅子が合わせられている。バーカウンターはエスニックなアクセントで飾られ、柔らかな赤い光に照らされて空間に深みと表情を与えている。

キッチンは、オーブン、ホスパー、スモーカーを使った直火料理が中心。修道院仕込みの酵母を使ったクラフトブレッド、薪窯焼きのナポリピッツァ、馬肉のタタール風リブアイをはじめとする自家熟成ステーキ、リンゴンベリーソースを添えた名物「Gorynychコトレット」などが味わえる。朝食は毎日8:00から12:00まで提供。バーメニューには、ロシアの民俗的モチーフにインスパイアされたオリジナルカクテルが並ぶ。ノンアルコールドリンクにはスムージー、モクテル、クラフトレモネードがある。